デリパティブ

本来、金融商品と呼べるのは、株式や債券、為替の3種類である。
だが、世界には色々と事情を抱えている人達が多く存在している。
例えば、投資信託が一番良い例であるが、これは本来、時間のない人、若しくは金のない人のために、プロが運用する事で作られた金融商品である。
つまり、本来の商品から派生した金融商品のことをデリパティブと言う。
日本語では、金融派生商品ともいうが、こちらは一般的ではない。
デリバティブは、もともとは投資に付き物であるリスクを回避するための手段だ。
投資信託の成り立ちを鑑みれば、それがよく解ると思う。
個人のリスクを下げ、資金などの損失を出来るだけ下げるという手法だ。
だが、少額の資金で大きな取引が出来るためデリバティブ自体を対象とする、そんな短期的な結果を求めて、投機的な取引も拡大しているのが現状だ。
代表的なものとして、先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。

金融派生商品の魅力は先述の通り、少額で投資が行える所だ。
少額で済むなら、複数に投資することで個人の抱えるリスクを減らせる。
そういった手軽なリスクヘッジも魅力であるといっていいだろう。
だが、欠点はある。今でこそ市民権を得た投資信託であるが、発売当初は非常に胡散臭い目で見られていた。上の3例も同じである。
それに興味を持った投資家が食いついたことで広まったのだ。
日々新しいデリバティブは生み出されている。
だが、生み出されたばかりのモノは非常に不安感が大きい。
儲かると信じられていたサブプライムローンが好例だろう。
信じきっていると痛い目を見るのは間違いない。

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2013年1月31日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:不動産投資

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